アメリカ編集盤と呼ばれる勝手な
独自リリースにおけるその特徴および
傾向と対策に関する一考察
アメリカ版の初期ジャケットは裏側より紙を折り返し貼り付け表側はジャケットより
一回り小さい紙をペッタと貼り付けた趣のあるものでした。 ボール紙を使った厚紙タイプ
でした。
これが後には一枚の紙で作られるようになってしまいました。 その右上のところに上から
少し見ればすぐわかり整理しやすいようにFile Under というメモ書きの役目をする表示が
なされていました。
初期のものからだんだんその表示が簡単なものに変わっていくのがわかります。
まさか面倒になったので最終的には消えてしまったのではないですよね。(笑)
File Under : The Beatles : Pop Rock :Vocal Group
実に細かく分類分けしてありますね。
File Under : The Beatles :Vocal Group
Pop Rock が取れました。 ビートルズの名前がそれ自身で市民権を得たのですね。
File Under : The Beatles
Vocal Group が取れました。 なんかダサいもんね。 よしよしズバリThe Beatlesですよ!
File Under : Beatles
ちょっとお! The Beatles の The をとるのは勘弁してよ。
まBeatlesをとって The よりはましだけど。
裏ジャケットの右下にRIAAマークがあるのですが、その横に製造番号らしき
数字が印刷されています。 数字が少ない程オリジナルに近い(初期のリリース)と
言われています。 番号は20近くまでいったようです。 その後番号が消えました。
番号の位置もRIAAマークの右と左の両タイプがあります。

GOLD RECORD AWARD マーク
表ジャケットにこのGOLD RECORD AWARDマークがあるものは沢山売れたと
いうことをアッピールするマークですので当然初期のリリースには付いていません。
このマークが表ジャケットになく、折り返しボール紙ジャケットで裏のRIAA
マークの横に出来るだけ小さい数字が書いてありるのがオリジナルに近いということが
いえます。(THE BEATLES (WHITE ALBUM)以前はオリジナルレインボウレーベル)
レーベル (クリックすると拡大画像が見られます。)
オリジナルはレインボウキャピトルです。 ターンテーブルにかけると綺麗です。
シングル盤はターンテーブルをじっと

見つめていると目が回ります。
レーベルのバリエイション
オリジナルレインボウ1 オリジナルレインボウ2 80年代にリリース
1964年1月〜1969年 1969年6月〜1969年9月 1983年7月〜1988年
わずか4ヶ月
上のオリジナルレインボウ1は1967年発売のMagical Mystery Tourのものです。
オリジナルレインボウ1は1964年1月より1969年までMeet
The Beatlesから
Magical
Mystery Tour までのアルバムに使われました。
オリジナルレインボウ2は1969年6月より1969年9月までやはりMeet
The Beatles
からMagical
Mystery Tour までのアルバムに使われました。 これは製造されていた
時期がわずか4ヶ月と短く数が少なくレアだと思います。 ちなみに上の写真は違います。
ほとんどオリジナルレインボウ1と変わらないのですがA SUBSIDIARY OF CAPITOL INDUSTRIES
という部分が付け足してあり左側はStereoの表記のすぐそばま右側は1の表記のすぐ
そばまでで文字が回りこんでいます。
気をつけなければならないのは一番右の80年代以降に発売されたもので83年7月より
88年の夏ごろまで使われました。 確実な見分け方はMFD. BY CAPITOL RECORDS,INC., A SUB
SIDIARY OF CAPITOL INDUSTRIES・EMI, INC.
の外周に移動していますのですぐわかります。
グリーンキャピトル オレンジキャピトル初期 オレンジキャピトル後期
1971年6月〜75年9月 1975年 6月 〜 1978年 3月
オリジナルレインボウのあとはグリーンキャピトル、オレンジキャピトルと
続きます。 オレンジキャピトルはCapitol の文字の色が鮮やかな初期リリースと
くすんだ後期リリースがあります。 グリーンの後期リリースについては僕の手持ちの
レコードでは違いが見られませんが今のところ実際はどうかは不明です。
パープルキャピトル初期 パープルキャピトル後期
1978年 〜 1983年 7月 1988年 から 最終プレスまで
このデザインでグリーンは
メガレアでRock‘n Roll Music Vol.1
とRock‘n Roll Music Vol.2にしか
使われていません。
パープルキャピトル後期リリースはアナログレコード最後のリリースのものです。
ロゴマークの大きさが違います。 文字の配列も上下に分かれている初期バージョンと
(1978年より83年7月まで使用)下方のみの後期バージョン(88年より90年代終わり
ごろまで)では異なっています。
アップルオリジナル アップルその2 アップルその3
1975年9月〜1975年12月
わずか4ヶ月 レア!
アップルレーベルはThe Beatles 以降使われました。 オリジナル(初期)のものは
色が鮮やかなグリーンです。 レタリングも割とシンプルなものとなっています。
その後以前にリリースされたものもアップルレーベルになりましたがタイプにより
文字の位置やレタリングが異なっています。 もう1タイプアップルその1がありまして
これは殆どアップルその2と同じで、りんごの上部に何も書いていないものです。
MFD. BY CAPITOL RECORDS,INC., の部分にキャピトルのロゴが入っているタイプもあります。
アップルレーベルは1975年まで使われていたそうです。


キャピトルレーベルの変遷です。 レッドキャピトル、ブルーキャピトルと
エメラルドキャピトルは現物を見たことはありません。
MEET THE BEATLES!

左が裏から折り返しタイプ、番号付(12番)、グリーンキャピトル
右は一枚ジャケット、パープルキャピトルです。 折り返しのない分広く使えるので
微妙にレイアウトが異なっています。
A HARD DAY’S NIGHT

左がUNITED ARTIST 盤 、オリジナル、ボール紙ジャケット。
右は版権が移った後にキャピトルからリリースされたもの。 つるつるの一枚紙。
裏ジャケットも微妙に違いますね。 ユナイテッド盤では赤い縁取りがあります。
写真の鮮明さはキャピトル盤のほうが綺麗です。 ボールには印刷が乗りにくいのか
はがれやすいのかで、ところどころ擦れによる色抜けがあります。
肝心の音ですがユナイテッド盤は正常ですがキャピトル盤ではパンポットを使って
音を何度も右や左に移動させステレオ感を不自然に演出しています。 モノラルなので
すべての音が移動してステレオといえば聞こえはいいですが落ち着かなくて気持ち悪く
もあります。 どちらもビートルズの演奏曲はモノラル、映画挿入曲はリアルステレオと
なっております。
BEATLES VI

左が裏から折り返しタイプ、番号付(18番)、アップルレーベル
GOLD RECORD AWARD マークなし
右は一枚ジャケット、(ニュー)レインボウキャピトルです。
RUBBER SOUL

左が裏から折り返しタイプであるものの番号なし、モノラル盤
オリジナルレインボウレーベル。
右は一枚ジャケット、ステレオ盤、オレンジキャピトルです。
MAGICAL MYSTERY TOUR


初めにリリースされたもの その修正版 問題の箇所のクロースアップ
左が最初に発売されたMAGICAL MYSTERY TOUR の見開きジャケットの
左ページにあるクレジットです。 I Am the Walrus の下の( )内の
“No you’re not!”がブロック体で印刷されています。 さらにすぐに
Side 2のクレジットに移っています。
ところがキャピトルレコード会社はすぐに英国で2枚組EPとして発売された
MAGICAL MYSTERY TOURの6曲の版権がComet and ASCAP社であることに気づき
直ちに I Am the Walrus の下に(A面の終わり)そのクレジットを入れました。
(All side-one selections are published by Comet Music Corp,
ASCAP)
これが入っていないレコードが正真正銘初めの段階でリリースされたオリジナルです。
なお後で発売になった修正版はI Am the Walrus の下の( )内の“No you’
re not!”が手書きの字体で印刷されています。
ちなみに僕はステレオ、モノラル盤両方とも持っていますが当時直輸入盤を
大枚はたいて(といっても5割り増しくらいで2500円)買ったおかげで
どちらも初期のリリースです。 モノラル盤はだいぶ後になって中古で買いました。
マジカルのモノラルミックスはステレオミックスと違いが多く見られぜひ
おさえておきたいものです。 しかし入手はかなり困難です。 公式発表盤では
このアメリカもモノラル盤か、イギリスのアナログEP、ボックスセットの
EPコレクションズ(アナログ、CDの2種類あります。)位くらいしか収録
されていませんので入手困難です。 ブートレッグでは比較的簡単に見つかりますが
これも姿を消しつつあります。 公式再発売が望まれます。
ステレオ盤 モノラル盤
それにしてもアメリカ盤は結構大雑把ですね。 レーベルが中心からずれています。
レコードの回転を見ていると気持ち悪いです。(じゃ見なければいいのですが….)