![]()
第四回 初めてステレオで聴いた「たまねぎ頭」
|
|
|
|
|
BEATLES FOR SALE (英国盤、日本盤) Side A: No Reply I’m a Loser Baby’s in Black Rock and Roll Music I’ll follow the Sun Mr. Moonlight Kansas City Hey-hey hey Side B: Eight Day’s a Week Words of Love Honey Don’t Every Little Thing I Don’t Want to Spoil… What You’re Doing Everybody’s trying to…
青字は英国オリジナル |
BEATLES ‘65 (米国盤) Side A: No reply I’m a Loser Baby’s in Black Rock and Roll Music I’ll follow the Sun Mr. Moonlight
Side B: Honey Don’t I’ll be Back She’s a Woman I Feel Fine Everybody’s trying to…
|
BEATLES VI (米国盤) Side A: Kansas City Hey-hey hey Eight Day’s a Week You Like Me Too Much Bad Boy I Don’t Want to Spoil… Words of Love
Side B: What You’re Doing Yes It Is Dizzy Miss Lizzy Tell Me What You See Every Little Thing
|
日本盤は英国盤と同じラインアップです。 一枚目二枚目とアメリカ盤をお手本にしてアルバム
を構成して来た日本は前の3枚目のアルバム(A Hard Day’s Night)からは英国盤に従うように
なりました。
しかしこの日本盤のBEATLES FOR SALEは見た目も構成も殆ど英国盤と同じなのですが、
見開きジャケットを開けると、そこにはビートルズ‘65の字が! BEATLES FOR SALEは副題
扱いです。
いかにも八方美人、玉虫色の日本らしいやり方ですね。
ちゃんとアメリカの顔もたてています。
米国盤ではこのBEATLES FOR SALE は2枚のレコードに渡っています。 しかもBEATLES
VIはBEATLES ‘65より6ヶ月も遅れてTicket to Ride のシングルの後で発売になりました。
アメリカのフアンは切り貼り細工のアルバムを聞いていたことになります。
しかしある意味ではこの BEATLES VI は魅力あるアルバムです。 未発表曲のBad Boyや
いち早く次のアルバムHelp! のB面より3曲、なによりKansas Cityのオープニングそれに続く
Eight Day’s a Week の連続パンチがなんとも渋いですね。 通好みの選曲!
でも良く考えたら英国オリジナルのA面ラストとB面トップの曲ですね。(笑い)
写真にもチームワークのよさが感じられ、このアルバムは輸入盤を扱っているレコード店の
雑誌の広告でも光っていましたね。 もう写真だけで気に入ったみたいな。 「アメリカで
なかなかいいレコードがでたみたいやで」と言っていたS君の言葉がつい昨日のことのようです。
そのS君はシングルやコンパクト盤を殆ど買っていましたね。 僕にレコードを一杯貸してくれた
僕にとってはありがたい友達でした。 高校入学以来何と無く疎遠になってしまったのですが、
S君、もしこれを読んでいて僕が誰かわかれば連絡してくださいね。
そのS君の家でこのアルバムをステレオで聞かせてくれました。 「ほら左と右から出てくる音が
違うよ。」といわれても、あまりピンと来ませんでした。 それより音の良さのほうに気を取られましたね。
ポータブルプレイヤーとは全然違う音。 Mr.Moonlightの「ブン」と響く低音 What You’re
Doing のベースとドラムの低音どうしの絡みなんかに感激しました。
S君はEight Day’s a Weekがお気に入りで「マイクにだんだん近づいてくるのがわかるな」と
今思えば変なところではしゃいでいました。 が僕もそうやねと納得していましたよ。
このジャケットの写真特に「ジョージの髪がたまねぎみたいだ。」と二人で笑ってた覚えがあります。
裏ジャケットの写真もみんな上目使いで変だし。 でもこの裏の写真はのちに The Eatrly
Beatles に使われたのですね。 日本盤では今までの落穂拾い的なアルバムBEATLES
NO5(マンボみたいですね)に米国盤のBEATLES ‘65の写真を使いました。

THE EARLY BEATLES NO.5 日本ではこれだけシングル盤が発売されました。
なんとこのアルバムから5枚もシングルカットがなされました。 全14曲中10曲が手に入る
という前代未聞の出来事ですね。 I’m a Loser, Baby’s in Black, Words of Love そして
Honey Don’t以外は全部です。
しかし330円X5=1650円なら、後100円で4曲手に入ることを冷静に計算すれば絶対LPの
ほうが得です。 シングルはモノだし音も悪いしね。(これにはブーイングが来そうです。)
でもそこがフアンの悲しさ! 日本で大ヒットしたRock’n Roll Music は欲しいし、
No reply / Eight Day’s a Week のシングルも強力だし……と一枚ずつ買っていくうちに全部
買っちゃうはめになるのです。
件のS君も結局シングル、LP共買っていましたね。 僕はNo Reply だけです。 シングルで
買ったのは。
S君が貸してくれるという特殊事情もありましたので。(笑い)
日本盤のLPの内ジャケットの説明でEvery Little Thing のセッションにジョージが遅れて
きたのでジョンのリズムギターでカバーしたと書いてあり、そういう楽屋事情に「へー」と感心した
ものです。 でも実際どうだったんですかね。
確かに音が薄いような気がしますが。 英国ではこのアルバムをクリスマスに間に合わせる
ために、自作曲以外の助けも借りてということで急いでいたのは事実みたいですが…….
このレコードが出た前後にテレビでエドサリバンショーの一部が放映されました。 インタビューに
続いてYou Can’t Do Thatが放映されたのです。 まだ僕は A Hard Day’s Night の映画を
見ていなかったので、このフイルムが僕にとって初めてのテレビで見る「動くビートルズ」だったと
思います。
インタビューではジョージが中心的に良くしゃべっていたのが印象的でした。
勿論何を言っているのかは字幕でしかわかりませんでしたが、直立不動ではなくラフな立てひざ
した格好でエドサリバンのインタビューを受ける姿に「かっこいいー」と思いましたね。
You Can’t Do that の演奏シーンも感激でした。 左からコーラスの時に表れるポールと
ジョージのしぐさが新鮮でした。
母がテレビのポールを見て「あの人女の人みたいだね。」といっていたのが昨日のことのように
思い出されます。
翌日S君とその話で盛り上がりました。 彼はテレビをカメラで撮影しており数日後その写真を
見せてくれました。後で知ったのですが走査線という黒い太い線がジョンの顔にかぶっていたり
しましたが、その写真が欲しくて欲しくてたまりませんでした。 でもこの写真はどういうわけか
S君はくれませんでしたね。
この演奏シーンは映画で使われませんでした。 たぶんTell Me Whyとカメラワークが似て
おり曲のインパクトも少し弱かったからじゃないかと推測します。 お蔵入りしてしまいブートの
ビデオでもなかなか出てきませんでしたがThe making of A Hard Day’s Nightというフイル
コリンズがホストを勤めるビデオで30何年かぶりで日の目を見ました。
懐かしい出会いです。 第4回 完
第2回 並みのミュージシャンならネタ切れ? セカンドアルバム
第4回 初めてステレオで聴いた「たまねぎ頭」
第5回 カイリー
第6回 ビートルズ台風日本上陸
第7回 2枚LPゲットのお正月と宇宙中継
第8回 万華鏡みたいなホワイトアルバム
第9回 ビートルズ解散