ビートルズと僕
ビートルズと出会って約40年。 自分の人生そのものといってもいいくらい
影響を受け続けています。 ここではビートルズと僕とのかかわりあいを、あやふやな記憶を頼りに
して出来るだけ正確にお話したいと思います。 何回続けられるかわかりません。
またとりとめのないうだ話になると思いますがお付き合いください。
第2回 並みのミュージシャンならネタ切れ? セカンドアルバム
第4回 初めてステレオで聴いた「たまねぎ頭」
第5回 カイリー
第6回 ビートルズ台風日本上陸
第7回 2枚LPゲットのお正月と宇宙中継
第8回 万華鏡みたいなホワイトアルバム
第9回 ビートルズ解散
第10回 ソロの時代
第11回
ビートルズの曲を初めて世界中のフアンが耳にしたのは……はたして.
イギリスでは62年一月に出たMy Bonnie。 この曲を聴いたフアン達から
レコードは出てないかと尋ねられブライアンエプスタインが興味を持ったと言う
有名なエピソードが残っていますね。 その後10月に出た公式デビュー曲 Love Me
Do が17位そしてHow Do You Do It? を蹴ってオリジナル第2弾 Please Please
Me がトップになってブームに火がついたのですね。
アメリカでは始めは小さなレコード会社(Vee-Jay 、SwanやTollie等)から
出たこともあり,くすぶっていました。 イギリスで2枚目のLP With the Beatles が
出たあたりでCapitol Records がビートルズのレコードを出すようになったのです。
ビートルズのシンボルともいえるI Want to Hold Your Hand をシングル, LP
そして3度出演したエドサリバンショーと、これでもかというくらいこの曲を
そして英国人のグループであるビートルズを決定的に印象づけようとしました。
当時日本ではやっていたアメリカのホームコメデイの中でも「キャンプに行くのに
何でそんなに何枚もビートルズのレコードを持っていくの? 一枚でいいじゃない?
どれもこれも同じなんだから。」なんて子供に言うシーンがありました。
たぶん「ルーシーショー」だったと思います。
63年の11月にケネデイ大統領の暗殺から日も浅く、暗くなりがちな不安定な
当時の状況もビートルズの爆発的人気の引き金になったかもしれません。
日本でもアメリカでビートルズが騒がれ始めて注目されました。 ただ面白い
のは日本でのデビューシングルに決定していた Please Please Meが急遽 I Want
to Hold Your Hand 「抱きしめたい」に変更されたことです。
レコード番号にこの時の証拠が残っています。(2番目に出たPlease のほうが
若い番号).
ただ同時に出たのでしょうね。 東芝のレコードの広告に「ビートルズ旋風、
日本に上陸! 第一弾第二弾急遽発売! (笑い)」とありますので。 それにしてもこの
I Want to Hold Your Hand は期待されていたのですね。
アメリカでは, ある放送局が24時間この曲だけを流し続けたというのもうなず
けます。

そういえば1964年4月4日付けキャッシュボックスではなんと1位
Twist and Shout 2位 Can’t Buy Me Love 3位 She Loves You 4位 I Want
to Hold Your Hand 5位 Please Please Me と5位までを独占。 ちなみに6位は
レイチャールズのHello Dolly でした。 アメリカでは本当にパニック状態でしたで
しょうね。
日本でも当時この曲がラジオをつけると必ずといっていいくらい流れて
いましたよ。 確かに僕も何度も聞いていたはずですが、全部聴かずにすぐに
違う局に切り替えていたのでしょうね。 残念ながら「ラジオで聞いてショックを
受けて。」という運命的なわくわくするような出会いではなかったのです。
この時は僕にはビートルズの印象は全然といっていいくらい薄かったと思います。
僕の当時のビートルズに対するイメージは「髪の短い女の子、えらい声が太い
歌声やな」ぐらいしか印象になかった気がします。 ビートルズとの出会いは
中学校の修学旅行で関東方面に行った時。 旅館でのお決まりの枕投げの後、
もう寝なさいと消灯の後ビートルズの大フアンのS君から教えてもらいました。
それ以降現在完了進行形なのです。
布団の中で聞かせてもらった曲はA Hard Day’s Night だったと思います。
ビートルズのデビューアルバム

英国Please please me 米国 Meet the beatles! 日本Meet the beatles!
Side A; I saw her standing there A: I want to Hold Your Hand A: I Want to Hold Your Hand
Misery I Saw Her Sanding There She Loves You
Anna This Boy From Me to You
Chains It Wn’t Be Long Twist &Shout
Boys All I’ve Got to Do Love Me Do
Ask Me Why All My Loving Baby It’s You
Please Please me Don’t bother me
Side B: Love Me Do B: Don’t Bother Me B: Please Please Me
PS I Love You Little Child I Saw Her Standing There
Baby It’s You Till There Was You PS I love You
Do You Want to Know a Secret? Hold Me Tight Little Child
A Taste of Honey I Wanna Be Your Man All My Loving
There’s a Place Not a Second Time Hold Me Tght
Twist & Shout Please Mister Postman
ビートルズのデビューアルバムを各国のフアンはどのように聴いていたので
しょうか?
イギリスのフアンにとってファーストアルバムはポールのカウント、1,2,3,
フオーで始まるI Saw Her Standing Thereの強烈なオープニングでした。
ちなみにステージの定番Twist & Shoutのジョンの熱唱で終わるというのも
ライブバンドとしてのビートルズを意識したデビューアルバムにふさわしい出来でした。
アメリカ盤のライナップですがI Want to Hold Your Hand、続いてI Saw Her
Standing There というイギリス盤のオープニング曲という強力コンビでオープニング。
何のことはないシングルのAB両面の曲ですね。
その後This Boy の美しい3部コーラスで一息つき後9曲は英国第2弾LP
With the Beatles をA面一曲目からA面の6曲目まで(7曲目はどうなったの?)と
B面から比較的インパクトの弱そうな曲を並べています。
Please Mister Postman とかRoll Over Beethoven はすぐに出す予定の2番目の
アルバム用にとっておいたのですね。 それにしてもWith the Beatles からA面の
6曲目までとはキャピトルは最初から片面に7曲入れるつもりがないという確信犯で
あることを示していますね。 当時アメリカ盤は12曲が標準でした。
このアルバムと次のセカンドアルバムは12曲入っていますが以降のアルバムは
計ったようにB面に5曲しか入っておらずB面は文字どうりあっという間に終わって
しまいます。 あ、またレコード裏返さなきゃ。
レコードを痛めてしまうという緊張する恐怖の瞬間を迎えます。
特にLP Revolver なんてアメリカのフアンの人たち本当にお気の毒様でしたね。
ジョンの曲が3曲カット。 これじゃあ英国輸入版が欲しくなるわなあ。
ジョンの存在感もめっちゃ薄くなっているし。
あ、ちょっと脱線してしまいました。
さて日本盤の Meet the Beatles! の曲目を見てください。
僕にとっては一番なじみのあるアルバムです。
このデビューアルバムはベスト盤みたいに強力ラインナップですね。 2枚目は
どうするの? と心配になる位綺羅星のごとく粒ぞろい。 抱きしめたい、
シーラブズユー、フロムミートウユー、ツイストアンドシャウトと続く最初のビッグ
ヒット4曲はオールスターの打順みたいですね。 プリーズプリーズミーや
ピーエスアイラブユー、オールマイラビングそれにプリーズミスターポストマンも
はいっているし、もう目がくらみそうです。
このレコードは擦り切れるくらい聴きました。 実際擦り切れていますね。
これは何度も繰り返し聞いたということもありますが安物の初期のプレイヤーの
サファイア針のせいです。 あまりにも強烈な印象だったので今でも「抱きしめ
たい」を聞くと最後の音が消えた後ドラムビートでシーラブズーユーが始まるような
錯覚に陥ります。 第一楽章、第二楽章みたいなものですね。 順番は頭の中で
決まっているのです。
皆さんもそれぞれ自分が聞いていたレコードやCDの順番がなんとなく頭に
入っているでしょう。 だから違う曲がかかると違和感があるものの新鮮な気が
しますよね。
それにしても有線の曲の曲順のめちゃくちゃ加減は少し度が過ぎますね。(笑い)
なかなか覚えられません。
ところでこのMeet the Beatles! ですが当時1500円しました。 LPの
値段が1750円が主流でした。
これはモノラル盤ということで、やや安かったのですがなかなか買えませんでした。
LPを買うことができ始めたのは父親の取引先に本屋さんの卸の人のおかげです。
65年くらいからでしたね。 本は2割引(3割だったかもしれません)、
レコードは2割5分引きで買えたのです。 1200円でした。 この差額
300円は大金でしたよ。 それにしてもシングル盤は330円、コンパクト
(EP)盤は500円していましたね。
LPと呼ばずに仲間内では「大盤」といっていたような記憶があります。
このLPを買うまでは友達のN君からテープを借りてダビングして聞きましたね。
ダビングといってもテープレコーダー2台でマイクで録音したのですよ。
レコードがあってもポータブルレコードプレイヤーからやはりマイクで録音です。
当然周りの雑音を拾いますのでいらいらしながら何度もやり直しです。
音質なんていう言葉はなかったですねえ。 とにかく音が入っていればいいと
いう程度で幸せでした。 でも階段を下りる音とか雑音には変にこだわりがありま
したね。 許せませんでした。 あ、そうそう雑音を避けるためにラジオから
録音するときなどラジオとテレコのマイクにふとんをかぶせた事もありましたね。
懐かしいです。
このN君に借りたテープの一曲目に入っていたI Want to Hold Your Handの
出だしの部分をテレコの操作をついうっかりして、「あっ」と思ったときには後の
祭り。 最初の2音が消えてしまいました。 わーどうしよう!
別の友達からシングル盤を借りてですね。 こう、いつものように雑音が
入らないようにマイクで重ね取りをしたわけですよ。 ボリュームのレベルに気を
使いながら完璧にコピーしました。 完全犯罪と思っていました。
だから「抱きしめたい、音が悪くなってる気がするけど消さなかった?」と
いわれても知らないよ。ってとぼけていたのです。 が、2曲目のShe loves you
を彼のステレオ(へーこれがステレオかと思いました。)で聞いてたまげました。
全然違う! 僕の知らない音が入っていたのです。 それがベースの音である
ことを初めて知ったのです。
これがルーツですね。 僕がドンシャリが好きになったのは、 たぶん。
彼に謝ってS君から借りていたシングル盤からコピーしてもらいました。
これで一件落着したのですが
I Want to Hold Your Hand のベースにもびっくりしたのを覚えています。
やさしいN君、あの時はうそついてごめんね。
ビートルズのファーストアルバムは、ほとんどの国がPlease Please Me そのもの
ではなくWith the Beatles との混合盤みたいですね。 というか後に何らかの形で
Please Please Me をだすものの With the Beatles がファーストアルバムといっても
過言ではありません。 何のことはないアメリカでもあまり売れませんでしたが
Introducing the Beatlesが先に出ていましたが Meet the Beatles! がやはりファースト
アルバムにふさわしいでしょう。 ビートルズのデビューシングルがMy Bonnie や
Ain’t She Sweet あるいはCry for a Shadow ではなくLove Me Do であるように。

オーストラリア カナダ フランス ドイツ アメリカ
各国で出た最初のレコード(ファーストアルバムといえるかどうか?)
第一回 「ビートルズ登場!」完
第1回 「ビートルズ登場!」 ファーストアルバム
第2回 並みのミュージシャンならネタ切れ? セカンドアルバム
第4回 初めてステレオで聴いた「たまねぎ頭」
第5回 カイリー
第6回 ビートルズ台風日本上陸
第7回 2枚LPゲットのお正月と宇宙中継
第8回 万華鏡みたいなホワイトアルバム
第9回 ビートルズ解散