第三回 ビートルズがやってくる!
ヤア、ヤア、ヤア
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英国 64, 7, 10 日本 64, 9, 5 米国64, 6,26
Side 1: Side 1:
A Hard Day's Night A Hard Day's Night
I Should Have Known Better Tell Me Why
If I Fell I'll Cry Instead
I'm Happy Just To Dance With You *I Should Have Known Better
And I Love Her I'm Happy Just To Dance With You
Tell Me Why *And I Love Her
Can't Buy Me LoveSide 2: Side 2:
Any Time At All I Should Have Known Better
I'll Cry Instead If I Fell
Things We Said Today And I Love Her
When I Get Home *Ringo’s Theme
You Can't Do That *A Hard Day's Night
I'll be Back *印 George Martin Orchestraによる演奏
タイトルについて
「ビートルズがやってくる! ヤア ヤア ヤア」
この映画のタイトルですが、The Beatles Come to Town. というマンチェスターの
アポロシアター公演を映画館のニュースフイルム用に製作したフイルムがありました。
She Loves you とTwist and Shout の2曲で、エンデイングで幕が下りる時になんと
From Me to You の演奏バージョンが聴けます。 テンポの速い英国英語のアナウンサ
ーが紹介するなか、リンゴーがパンダのぬいぐるみを背負い投げようとしたり、
ジョンがカメラに向かっておどけた顔をします。この撮影後ジョンはこのパンダの
ぬいぐるみを息子のジュリアンのためにもらっていきました。
僕はこのニュースフイルムを確か「ポップギア」という映画と共に見たと思います。
ラジオで聞くだけで実際の姿を見る機会は今と違い極端に少なかったです。
とにかくベースの音にびっくりしました。 聴いたことがない音が聴きなれた曲にも
かかわらず新鮮でした。 ああ、ベースのちゃんと聞こえるプレイヤーが欲しーい!
ステレオのことです。 この時の飢餓感がいわゆるドンシャリを後に信仰する
素地となったのは確かです。
近く入ってくる予定になっていたビートルズの主演映画がこの“The Beatles Come to
town. だと勘違いした日本のユナイトの担当者が「ビートルズが町にやってくる」と
She Loves You 等でおなじみの「イエ、イエ、イエ」のローマ字読み「ヤア ヤア ヤア」
を組み合わせてタイトルとしたということを雑誌で読んだ覚えがあります。
“Yeah” は“Yes” のことでポールのお父さんがShe loves you に関して「英国の威厳を
保つため」に”Yes, yes, yes” にしては?と言ったというエピソードが残っています。
♪ She loves you ,yes yes ,yes ♪…….
やっぱり変ですね。 ちなみに大分後になってオフコースがこれをいただきました。
(うそですよ)
「イエ、イエ、イエ」はレ●●ンという会社のコマーシャルにも使われました。
(これは本当)
おしゃれでシックなレ●●ン娘が、わんさか、わんさか、わんさか、わんさか……..
僕がこの「ビートルズがやってくる! ヤア ヤア ヤア」を始めて見たのは封切り
の時ではありません。
正確にはいつか思い出せませんがHELP! の後だったと思います。 たぶんHELP! の
後に再上映があり、その時に見たのではないかと思います。 記憶がはっきりしませんが
66年の8月下旬にHELP!と二本立てで見たようです。 その時の入場券が残って
いました。 (僕の宝物のページにあります。)
僕がビートルズを本当の意味での現在進行形でレコードを買ったりラジオをきいたり
テレビに映るのを楽しみにしたのは、65年の初めくらいからです。 (きっかけは前に
お話した64年11月の修学旅行からです。
そういえばこの年は東京オリンピックの年でしたね。 そうだそうだ。 家のテレビ
に色がついたのもこの年だったと思います。 父が映像関係や音響製品が好きで
8ミリの撮影機や映写機やドイツ製のカメラ、テープレコーダーが小さい時からあり
ました。 父の影響はもろに受けています。
そんなわけで白黒テレビを買ったのも結構早く昭和32年位で本当に近所の友達が
毎日チロリン村やスーパーマン、プロレスなんかを見に来ていましたよ。
おとっと、、脱線しました。
レコード収録曲について
英国盤と日本盤は曲目は同じです。 ただ13曲なんですね。 アメリカ盤の悪口
がいえないぞ! タイトル曲ではレコードやCDを聴いている分には気が付きま
せんが、サビの部分はジョンは自分が作ったのにもかかわらず高すぎてポールにリードを
任せています。
シェア等のライブフイルムを見ると「さあ、ポールどうぞ」という具合に手で合図
していますよ。
アメリカ盤はある意味では真のサウンドトラック盤といえるでしょう。 始めは
ユナイテッドアーチストが版権を持っており、ビートルズの曲はモノラル、その他の曲は
ステレオと珍しいカッテイングになっています。 ミックス違いも多く存在しており
これについては違うコーナーで扱う予定です。
映画について
アメリカでは,あまりにも興奮したフアンがスクリーン目指して突進し破ってしまう
という「事件」が本当によくあったそうです。 ホンマかいなと思っていましたが、僕が
友達と見た時も女の子たちがジョンやポールがアップになるたびに黄色い声を上げる
ので二人で「うるさいな。聞こえないじゃないか!」と文句言いながら見ていました。
どうせ字幕を読んでいるのにね。 この映画は手持ちのカメラが多用されているらしく、
それがかえってビートルズの躍動感が表現されています。 当たり前の話ですが笑ったり、
ふざけたりする彼らの姿にわくわくしたのを覚えています。 10回見た。
いや20回見たという人も周りにはいませんでしたが、実際いたようです。
あるいはただの宣伝だったのか。 今となってはわかりません。
A HARD DAY’S NIGHT
冒頭でジョージがこける(ころぶ)シーン、いいですね。 それをみて笑うジョンの
笑い方も屈託がなくて素敵です。 ジョンのアップでたいてい、映画を見ている女の子が
悲鳴とも鳴き声ともつかない大きな声で叫びます。
確か昔は日本でも売っていましたテトラパック入りのミルク。 それと格闘する
マネージャー。

電車の中
座席の模様を良く見るとマリワナの模様ですよ! はて? 右端から2つめの
リンゴの写真をクリックして拡大してみてください。 一番右でジョンはコークを
吸引するしぐさをします。コカインのことですね。 ペプシの瓶ですけど。
I SHOULD HAVE KNOWN BETTER
トランプをするシーンと貨物車の中での演奏シーン、リンゴーが途中でズル
してます。 コーラスをつけるポールの口がえらくとんがっているのが気になります。
横でおじいちゃんが一生懸命歌おうとしているのが笑えます。 ジョンのダブル
ボーカルにポールの口パクも違和感100%。 後のReady Steady Go のCan’t Buy
Me Love のジョンの口パクもそうだけど。
I F I FELL
I’ll show you で始まるところドキドキします。 すねていたリンゴーもドラムの
開始には間に合います。 「大丈夫かな?」とちょっとドキドキします。
途中ジョージがアンプにつまずき笑いを誘います。
バラードの曲を歌うジョンもなかなか素敵です。ジョンは口パクをアッピールする
ためにこの曲に限らず各種プロモビデオで色々面白い顔をしていますよ。
志●け●さんも大分影響を受けたと思います。
CAN’T BUY ME LOVE
躍動感一杯のクリップです。階段を下りていくシーンから始まり広場でのびのびと
走り回りふざけあいます。 ジャンプのシーンでリンゴーがボケをかましています。
手ぶれしたカメラワークは常識的には×でしょうがビートルズの躍動感を見事に
表現しています。 ねころんで何かしゃべっているシーン。大好きです。
枕を並べて遅くまでだべっていた修学旅行を思い出します。

I’M HAPPY JUST TO DANCE WITH YOU
カメラのファインダーから始まるシーンはジョージの「ははは」という笑い声と
共にめっちゃかっこいいです。 この歌うジョージを見てフアンなった人も多いで
しょうね。
コーラスも映像で見ると新鮮な感激があります。 特に最後は。曲が終わった後
I WANT TO HOLD YOUR HAND みたいなベースのリフも最高です。
AND I LOVE HER
スタジオの緊張感が伝わってきます。 ポールとジョージの立つ位置もすばらしい。
ジョンはいつになく真剣な顔で後方で正確にコードを刻んでいます。
今ではスタジオの様子なんて皆知っているでしょうがTVスタジオで何台もの
カメラの映像を切り替えているシーン等、いやに感激した思いがあります。
光の中に溶け込んでいくポールの美しさは表現できません。
TELL ME WHY, IF I FELL, I SHOULD HAVE KNOWN BETTER , SHELOVES YOU
客席のフアンの絶叫の中、擬似コンサートが始まります。 ポールとジョージの
コーラスがドキドキします。 ジョンのアップでちゃんとエルの発音をしていると
いうのがわかって妙に納得します。(Tell のlね)
You Can’t Do That がこの映画からカットされました。 おそらくこのTell Me
Why とカット割や雰囲気が似ているからだと思います。ひょっとしたら動きもあり
表情も豊かなこの曲と後でさしかえられたのかもしれませんね。。
ジョージが振り向いてリンゴーに合図を送るとりIf I Fell がメドレーで始まります。
この流れは非常に自然で実際のコンサートでもやればよかったのにと思うくらいです。
I Should Have Known Better でジョンはハーモニカを吹きながらボーカルも
ちゃんとこなしています。 実際は不可能でしょうが巧みなカットで不自然には
見えません。
この辺が良くも悪くも映像の恐ろしさですね。 ジョージのストロークが実に
かっこいいです。その直後のダンス?もね。
この曲が終わると(ラストソング?)、会場は興奮の坩堝です。 叫んだり,泣いたり、
手を振ったり、ハンカチをかんだり、フアンはやりたい放題です。そして(アンコール?)
としてあの聞きなれたドラムイントロでShe Loves You が始まります。
コーラスの部分になるとポールはジョージが入れるよう体を90度ひねります。
おじいさんがステージに現われたりギャグも入っていますがフィナーレでThe Beatles
と電気がつくシーンは何度見ても心地よい驚きです。 体を完全に90度折り曲げる
深いお辞儀はちょっといい意味でショックでした。
だって外国人はお辞儀をしないと思っていましたので。
ビートルズは初期のころからそうだった見たいですが。


A HARD DAY’S NIGHT エンデイング
ヘリコプターで次の公演地にむかうビートルズでこの映画は終わります。
ヘリコプターからビラ(写真)がまかれアルバムジャケットになった写真が次々に
現れていくシークエンスです。
写真のポールの目が動いたりめまぐるしく変わっていくアップの写真なかなか
の出来です。
当時は知りませんでしたが英国オリジナルのジャケット写真はこれだった
んですね。
まさに映画とタイアップして見事な相乗効果を挙げています。
アメリカ盤では大きな写真なのでややインパクトが薄いです。 一方日本盤は
I’m Happy Just to Dnce With You の演奏シーンの写真で僕は個人的にはこちらの
ほうがなじみが深いせいか、ヤアヤアヤアのLPと言えばこれが頭を横切ります。
蛇足ですが68年ごろに文通していたSusan(アメリカの方です)に、I’m Happy
Just to Dance With You をもじって I’m happy just to write to you. って書いたら
「チャーリーブラウンみたい!」っていわれて、それなに?って感じでしたが後で知ってちょっと
落ち込みましたよ。(笑い)

第3回 A Hard Day’s Night 完
第2回 並みのミュージシャンならネタ切れ? セカンドアルバム
第3回 ビートルズがやってくる! ヤアヤアヤア。
第4回 初めてステレオで聴いた「たまねぎ頭」
第5回 カイリー
第6回 ビートルズ台風日本上陸
第7回 2枚LPゲットのお正月と宇宙中継
第8回 万華鏡みたいなホワイトアルバム
第9回 ビートルズ解散